今回は筋トレについて話していきます。最近、ご来院のお客様から「腰痛予防のために筋トレを始めようと思っていますが、どうでしょうか?」という質問をいただきました。この方は腰痛や坐骨神経痛で来院されましたが、日々の生活の中で筋トレを取り入れることで、今後の腰痛を防ぎたいという考えをお持ちです。

確かに、筋力を強化することは腰痛予防や健康維持に非常に効果的です。しかし、体に歪みがある状態で筋トレを行うと、その歪みがさらに酷くなるリスクがあります。歪んだ状態のまま筋力をつけると、特定の筋肉に過剰な負担がかかり、症状を悪化させてしまう可能性があるのです。

これを建物に例えるならば、4本の柱があり、そのうち1本が斜めに傾いているとしましょう。その状態でさらに重いものを載せたり、強度を高めるために補強を行ったりすると、傾いた柱に過剰な負担がかかり、建物全体が崩れやすくなってしまいます。同様に、体の歪みを正さずに筋トレを続けると、歪んだ部分に負荷が集中し、症状が悪化する恐れがあるのです。

筋トレを始める前に重要なのは、まず体の歪みを整えることです。骨格や筋肉のバランスを整えることで、筋トレによる負担が均等にかかり、腰痛や坐骨神経痛の悪化を防ぐことができます。具体的には、ストレッチや整体による矯正を行い、正しい姿勢を作ることが必要です。その後に筋力トレーニングを取り入れることで、効果的に腰痛予防や体の強化が図れるでしょう。